雨が降ると愛猫が一日中ウトウトしていて、「どこか具合でも悪いのかな?」と心配になった経験はありませんか?
実は、雨の日に猫が静かに過ごすのは、砂漠で暮らしていた祖先の名残や、デリケートな身体の仕組みが関係しています。
本記事では、雨の日に猫のやる気が出ない原因や、湿気を感じて顔を洗うといった不思議な仕草の背景を詳しく解説します。
目次
雨の日に猫のやる気が出ないのはどうして?
雨が降ると、猫が一日中寝てばかりで「どこか具合が悪いのかな?」と心配になることもあるかもしれません。
猫が雨の日にのんびり過ごすのは、猫の祖先や身体の仕組みなどが関係しているかもしれません。
本能的に「湿気」が苦手
猫の祖先は、リビアヤマネコという乾燥した砂漠地帯で暮らしていた動物です。
祖先の名残から、猫は湿気の多いジメジメした環境を本能的に苦手としています。
湿度が高くなると、空気中の水分によって不快感を与えてしまい、猫の活動意欲を自然と削いでしまいます。
特に雨の多い日本の気候は、乾燥した土地を好む猫にとって、大きな負担になりやすい環境です。
雨の日に猫が活動を控えがちなのは、心地良く過ごすための自然な反応といえます。
- 乾燥した砂漠で暮らしていた祖先の名残で、湿気の多い環境は本能的に苦手
- ジメジメした空気は体に不快感を与え、動く意欲を自然と低下させてしまう
- 雨の多い日本の気候は猫にとって負担になるため、休息を選ぶのは自然なこと
被毛が水を弾きにくく、濡れるのを嫌う
猫の被毛は犬と比較しても油分が少なく、水を弾く力が弱いという特徴があります。
そのため、一度毛が濡れてしまうと芯まで水分が染み込みやすく、なかなか乾きにくい性質を持っています。
水分が蒸発する際に気化熱によって体温を急激に奪うため、身体が小さな猫にとっては、体力の消耗によって命の危険に直結することさえあるのです。
身体の冷えを守るために、雨の日は濡れそうな場所を避けて、安全な室内でじっと身を守るのが猫の習性です。
無理に外に出ようとせず、暖かい場所で丸まっているのは、健康を維持するための知恵だといえます。
- 猫の毛は油分が少なく水を弾かないため、一度濡れると乾きにくい性質がある
- 濡れた体は気化熱で体温を奪われやすく、体力のない猫には命の危険もある
- 体を冷やさないよう、雨の日は濡れない場所でじっと身を守るのが習性
低気圧の影響で、自律神経が自然とリラックスする
低気圧によって、猫の生活リズムにも大きな影響を与えます。
気圧が下がると、交感神経よりも、リラックスを促す副交感神経が優位になり、自然と「お休みモード」へと切り替わります。
野生時代に、雨で獲物となる小動物を狩れない日に、体力を無駄にせず温存していた名残です。
日中の活動のスイッチが入らず、普段よりも眠気が強くなってしまうため、お気に入りの場所で一日中ウトウトして過ごすことが多くなります。
雨の日にリラックスして過ごしているのは、猫にとって大切なエネルギー補給の時間となっているのです。
- 気圧が下がると副交感神経が優位になり、体が自然と「お休みモード」になる
- 狩りができない雨の日に体力を温存していた、野生時代の名残が働いている
- 活動スイッチが入らず眠気が強くなるため、1日中ウトウトすることが多い
猫の不思議な仕草には、雨の日が関係しているかも?
「どうして急に甘えん坊になったの?」と思ったら、外の雨や雷が影響しているかもしれません。
猫の不思議な仕草について、よく耳にする情報をまとめました。
「猫が顔を洗うと雨が降る」は本当?
「猫が顔を洗うと雨が降る」と昔から言い伝えられてきましたが、科学的な理由があります。
雨が近付いて空気中の湿度が高くなると、猫の顔にあるヒゲが湿気を吸ってわずかに重くなり、張りも失われてしまいます。
猫にとって、ヒゲに重みを感じることは非常に不快です。
そのため、違和感を解消してヒゲの感度を元通りにしようと、前足で頻繁に顔をこすろうとします。
つまり、猫が顔を洗う仕草は単なる迷信ではなく、空気中の湿気を感じ取った結果であり、実際に雨が降る予兆として理にかなった行動といえるのです。
- 湿度が高くなるとヒゲが重くなり、違和感を解消するために顔をこする
- ヒゲの張りや感度を保とうとする手入れ行動が、雨の予兆と結び付けられた
- 単なる迷信ではなく、空気中の湿り気を敏感に感じ取った行動だと説明できる
窓の外をじっと見つめるのは「縄張り」の確認
雨の日に猫が窓の外をじっと見つめている姿はよく見られますが、自分の縄張りに異変がないかを確認している状態です。
雨が降ると、外の景色だけでなく、雨音による聴覚的な変化や、独特な土の匂いといった嗅覚的な変化が激しく起こります。
猫は優れた五感をフルに使って、普段とは違う外の様子を丁寧に観察し、テリトリーの安全を確かめようとしています。
室内飼いの猫であっても、窓の向こう側の世界を自分の縄張りの一部だと認識しています。
外へ出られない天候だからこそ、より強い本能が働いて、注意深く外の変化を監視してるのです。
- 雨音や匂いの変化により、自分のテリトリーに異変がないか気にしている
- いつもと違う外の様子を、優れた五感をフルに使って観察している状態
- 外に出られなくても、縄張りの安全を確認したい本能が働いている
雨音や雷が怖くて、飼い主さんに甘えがち
人間よりもはるかに聴覚が鋭い猫にとって、屋根を叩く激しい雨音や、空に響き渡る雷の音は、想像以上のストレスや恐怖になります。
どこから聞こえてくるか分からない大きな音によって、猫はパニックに陥ってしまい、激しい不安を感じやすいです。
そんなとき、最も信頼している飼い主様のそばに寄り添い、猫は安心感を得ようとします。
普段はクールな性格の猫であっても、雨や雷の音に怯えている間は、温もりを求めていつも以上に甘えん坊になります。優しく見守ってあげましょう。
- 聴覚が鋭い猫にとって、雨や雷の大きな音は強いストレスや恐怖になる
- 不安な気持ちを落ち着かせるため、信頼できる飼い主のそばに寄り添う
- 普段はクールな猫でも、安心感を求めて甘えん坊になることがある
愛猫のためにできる、雨の日の過ごし方
雨の日は外で思い切り遊べない分、お家の中を少し整えてあげるだけで、猫は快適に過ごせるようになります。
愛猫のためにできる、雨の日の過ごし方を紹介します。
エアコンや除湿機でジメジメした空気を取り除く
湿気が室内にこもると、猫にとって不快な環境になってしまうため、除湿機やエアコンで湿気を取り除いてあげましょう。
猫にとって過ごしやすい湿度は、50%から60%程度が目安となります。
適切な湿度に調整することで、猫ちゃんが不快に感じるベタつきを抑えるだけでなく、カビやダニの発生を防いで清潔な環境を保つことにもつながります。
空気がサラッとするだけで、湿気による猫ちゃんのストレスを和らげられるため、雨の日はお部屋の空気を整えてあげましょう。
- 湿気がこもると不快指数が上がるため、除湿機やエアコンを活用してあげる
- 湿度は50〜60%を目安に調整し、カビやダニの発生も防ぐ環境を作る
- 空気がサラッとするだけで、猫のストレスやイライラを軽減してあげられる
飲み水をぬるま湯に変えて、水分補給を促す
雨の日は運動量が減ることで喉が渇きにくくなり、猫ちゃんが水を飲む回数が自然と減ってしまいます。
飲水量が減るとおしっこが濃くなり、尿路疾患の原因になる恐れがあるため、水分補給を促してあげましょう。
冷たい水は身体を冷やしてしまうことがあるので、人肌程度のぬるま湯を用意してあげると、安心して口にしやすくなります。
また、ドライフードだけでなく、ウェットフードを食事に取り入れることも効果的です。
雨の日の健康管理として、自然に水分を補給できるよう工夫してあげましょう。
- 雨の日は動かないので喉が渇きにくく、飲水量が減って尿路疾患の原因になる
- 体を冷やさないよう、冷水ではなく人肌程度のぬるま湯を用意してあげる
- ウェットフードを活用し、食事から自然に水分を摂れるよう工夫を行う
無理に起こさず、静かな寝床でそっとしておく
猫にとって雨の日は、野生時代の名残から体力を温存するための「休養日」です。
一日中だるそうに寝てばかりいても、身体に必要な睡眠をしっかり取っている状態なので、無理に起こして遊ばせようとするのは控えましょう。
猫が安心して眠れるように、部屋の隅や高い場所など、薄暗くて静かな場所にふかふかの寝床を整えてあげて、見守ってあげてください。
十分な休息を優先させてあげることで、晴れた日には元気に動き回れるようになります。
- 雨の日は体力を温存するための「休養日」であり、十分な睡眠が必要
- だるそうにしていても無理に遊ばせようとせず、休息を優先させてあげる
- 薄暗く静かな場所に寝床を整え、安心して眠れる環境を提供してあげる
まとめ
雨の日は猫の体調や気分にさまざまな変化が起こりますが、どれも本能や体の仕組みに基づいた自然な反応です。
ジメジメした湿気対策や、リラックスできる環境づくりを心がけることで、どんよりしたお天気の日もお家で心地よく過ごせるようになります。
愛猫のペースを尊重しながら、ゆったりとした時間を一緒に楽しんでください。






