【2026年最新】猫のマイクロチップは義務!費用・登録方法からGPS機能の有無まで解説

こんにちは。猫探しのプロ集団「猫探偵センター」のライターチームです。

好奇心旺盛な猫が脱走してしまったり、災害時にペットを連れ出すことができなくなってしまう。

猫と暮らす方なら誰しもが抱えるその不安に寄り添い、愛猫の命綱となるのが「マイクロチップ」です。

2022年6月からは装着が義務化され、新たに猫を家族として迎える際には、飼い主情報の登録が必須となりました。

この小さなチップは、万が一愛猫が脱走したり、災害ではぐれたりしてしまっても、保護された先で専用の機器(リーダー)をかざすだけで、飼い主さんの元へと繋がる「ペットの身分証」とも言える、非常に大切なものです。

この記事では、「マイクロチップってそもそも何?」「装着は痛いのか?」「費用はどれくらいかかるのか?」といった、飼い主さんが抱えるあらゆる疑問や不安を解消できるよう、登録方法から料金、気になる安全性まで、様々な情報を徹底的に解説していきます。

実際に愛猫にマイクロチップを装着した飼い主のリアルな声もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧いただき、大切なペットのための万全な備えにお役立てください。

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目次

猫に装着しなければならないマイクロチップとは?

そもそも、猫の身体に入れるマイクロチップが一体どういったものなのか解説していきましょう。

マイクロチップは、直径約2mm、長さ8~12mmほどの円筒形をした、非常に小さな電子標識器具です。

この小さなチップの中には、世界で唯一となる15桁の識別番号が記録されています。
「電子器具」と聞くと、体への影響を心配するかもしれませんが、チップの表面は「生体適合ガラス」という、アレルギー反応などの心配がほとんどない特殊な素材で覆われています。

さらに、マイクロチップは電池を必要としません。専用のリーダー(読み取り機)から発信される微弱な電波をキャッチした時だけ、識別番号の情報を発信する仕組みになっています。そのため、一度体内に装着すれば、電池交換などの必要なく半永久的に使用し続けることが可能です。

体内に埋め込むため故障の心配もほとんどなく、その高い信頼性も大きな特徴と言えるでしょう。

ただし、他の猫との激しいじゃれ合いなどが原因で、固着する前のチップが注射した場所から抜け落ちてしまう可能性があります。

時間が経てばチップの周りの体組織が自然と癒着し、体内を移動したり、外に落ちたりする心配はなくなります。注射の跡もすぐに塞がりますので、そこから病気になるようなこともありません。

個体識別を目的としたペットの身分証明書

マイクロチップが担う最も重要な役割は、犬や猫たちにとっての「身分証明書」となることです。

チップに記録された15桁の識別番号を専用のリーダーで読み取り、データベースと照合することによって、そのペットを飼育している飼い主を特定できます。
この仕組みがあるからこそ、万が一脱走してしまったペットを確実に飼い主の元へ帰すことができ、また、悪質な遺棄の防止にも大きな効果を発揮するのです。

ここで重要なのは、マイクロチップから直接読み取れるのは、あくまで15桁の識別番号のみという点です。
この番号を元に、指定された機関のデータベースにアクセスして初めて、登録された飼い主の情報に辿り着きます。

そのため、第三者がリーダーで番号を読み取っただけでは、飼い主の個人情報が流出するようなことはありません。セキュリティ面でも安心して装着することができます。

2022年6月から装着と飼い主情報の登録が義務化した

2022年6月1日に動物愛護管理法が改正されたことにより、犬や猫へのマイクロチップ装着が義務化されました。

この法律によって、ブリーダーやペットショップといった販売業者は、販売する犬や猫にマイクロチップを装着することが義務付けられています。
そして、そのペットを新しく家族として迎えた飼い主は、マイクロチップに登録されている情報を、自身のものへと変更する必要があります。

つまり、2022年6月1日以降にペットショップなどから犬や猫を購入した場合、その子には必ずマイクロチップが装着されていなければなりません。
もし販売されているにも関わらず未装着であったり、情報の変更に必要な「登録証明書」が発行されなかったりする場合は、その販売業者が義務を怠っている可能性がありますので、注意が必要です。

なお、販売業者は犬や猫を取得した日(販売前の子犬や子猫が生まれた日など)から30日以内にマイクロチップを装着する義務があり、これを怠ると国からの勧告や命令、罰則の対象となります。

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2022年6月以前からペットを飼育している場合の装着は努力義務

では、法改正が行われた2022年6月1日よりも前から猫を飼育している場合はどうなるのか、という点についても解説していきましょう。

この場合、マイクロチップの装着は法律上の「義務」ではなく、「努力義務」と位置づけられています。つまり、飼い主の判断に委ねられており、未装着であっても罰則の対象にはなりません。

しかし、大切なペットの万が一に備えるためにも、マイクロチップの装着がおすすめです。
現在飼育されている猫にこれからマイクロチップを装着したい場合は、お近くの動物病院に相談すれば、対応してもらうことができるでしょう。

ただし注意点として、例えば知人などから既にマイクロチップが装着された猫を譲り受けた場合は、登録されている飼い主情報を、ご自身のものへと変更する必要が発生しますので、手続きを忘れないようにしましょう。

犬に装着するものと違いはあるのか?

結論としては、猫に装着するマイクロチップと犬に装着するものは、基本的に同一のものです。
そのため、チップ自体の性能や機能に違いはなく、装着にかかる費用や登録までの手順も変わりません。

ただし、唯一の違いとして挙げられるのが、装着可能な時期です。

一般的に、犬は生後2週齢頃から、猫は生後4週齢頃から装着が可能とされています。
もしも、自宅で生まれた子犬や子猫への装着を検討されている場合は、この時期の違いについて覚えておくと良いでしょう。

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装着は安全なのか?マイクロチップの安全性

猫の体内に電子器具を埋め込むと聞いて、不安や抵抗感を覚える方も居ることでしょう。
しかし結論から言うと、マイクロチップは正しく動物病院で施術を行えば非常に安全性の高いものです。

その安全性は、以下のような点から担保されています。

世界基準の安全性
日本国内はもちろん、国際標準化機構(ISO)の規格として世界中で広く利用されており、その安全性は国際的に認められています。日本よりも厳格に装着を推進している国も少なくありません。

身体への負担が少ない装着方法
装着は、メスで切開するような手術ではなく、一般的なワクチン接種などと同様に、注射器のような専用の器具で行われます。痛みも少なく、猫が触れにくい首の後ろの皮下部分に注入するため、施術後に猫自身が掻きむしってしまう心配もほとんどありません。

身体に優しい素材
前述した通り、チップ本体はアレルギー反応などの心配が極めて少ない「生体適合ガラス」でコーティングされています。

半永久的な耐用年数
マイクロチップの耐用年数は約30年と言われています。一般的な猫の寿命よりもはるかに長いため、一度装着すれば生涯にわたって交換の必要はありません。

ただし、前述の通り、装着直後は体組織と癒着していないため、まれに猫同士の激しいじゃれ合いなどが原因で脱落してしまう可能性があります。施術後の数日間は、安静に過ごせるよう配慮してあげるとより安心でしょう。

マイクロチップの形状・素材について

マイクロチップの基本的な形状は前述した通り、「直径2mm、長さ8~12mm程度の円筒状」のものが使用されています。
そして、マイクロチップに使用されている素材や内部構造は以下のような特徴があります。

生体適合ガラス
チップの表面を覆っているのは、前述の通り「生体適合ガラス」です。これは、体内でアレルギー反応や拒絶反応を起こす可能性が極めて低い、医療現場でも使用される安全な素材です。
時間が経つと、このガラスの周りに体組織が自然と癒着し、チップが体内で移動しないよう固定される役割も果たします。

内部構造
チップの内部は、ICやコンデンサといったシンプルな電子部品で構成されています。これらは高熱を発したり、有害な物質が漏れ出したりするようなことは一切ありません。
また、形状は丸みを帯びた円筒形になっているため、体内で角が当たって猫が違和感を覚えるようなこともありません。

マイクロチップの装着方法

マイクロチップの装着は、専門の知識と器具が必要なため、必ず動物病院で行われます。

実際の施術では、注射器によく似た専用のインジェクター(注入器)が用いられます。これを使って、猫の首の後ろあたりの皮膚の下にマイクロチップを埋め込みます。

猫が感じる痛みについては、一般的なワクチン接種などの皮下注射と同程度とされています。
そのため、基本的には麻酔なども必要なく、短時間で完了します。

施術が正しく行われ、時間が経ってチップが体組織と癒着すれば、猫自身が違和感を覚えることはほとんどありません。

ただし、万が一、マイクロチップが浅すぎる・深すぎる位置に装着されるなど、施術が不完全だった場合、皮膚や脊髄などにある神経に触れてしまい、猫が異物感を覚え続ける可能性があります。

もし、施術後しばらく経っても愛猫が首元を気にしたり、掻いたりする様子が見られる場合は、念のため施術を受けた動物病院に相談し、正しく装着されているか確認してもらうと良いでしょう。

装着が可能な時期

マイクロチップを安全に装着するためには、ある程度ペットが成長するのを待つ必要があります。
一般的に推奨されている装着時期は、以下の通りです。

  • 猫の場合:生後4週齢頃から
  • 犬の場合:生後2週齢頃から

これより早い段階で装着しようとすると、子猫の身体がまだ十分に発達していないため、施術が大きな負担になるだけでなく、正しい位置へ正確に挿入することが難しくなるリスクがあります。

一方で、この推奨時期を過ぎていれば、成猫になってからでも問題なく装着は可能です。
既に一緒に暮らしている猫や、保護した猫への装着を検討する際に、年齢を過度に心配する必要はありません。それでも心配だという場合は、獣医師に相談すると良いでしょう。

実際にマイクロチップの埋め込み施術を受けた際の反応

ここでは、マイクロチップを装着するにあたって、ペットが痛みで苦しんだりしないか、ストレスで病気になったりしないかといった不安を解消するため、SNSに投稿されたリアルな声をご紹介します。

もちろん、人間と同じように猫にも個体差があるため、すべての猫が同じ反応を示すわけではない、という点はご理解ください。

@11.20macaron

#マカロン君の成長記録 #マイクロチップ #かわいそう #ラグドール #読み上げ機能使ってみた

♬ オリジナル楽曲 – ラグドール猫_マカロン君 – マカロン君_Ragdoll

こちらの投稿では、猫が実際にマイクロチップの装着を受けている様子が公開されています。
マイクロチップの注射は皮下注射と同程度の痛みがあり、猫によっては動画のように声をあげることもありますが、逆に全く声をあげずに大人しく施術を終える子も居ます。
猫が痛みで叫んでる様子は見てられないという方もいるかも知れませんが、動画のように施術自体は一瞬で終わるため、痛みが長引くことはありません。

こちらの投稿では、施術後に猫が少し甘えん坊になっている様子が伺えます。

見知らぬ動物病院という環境や、ワクチン接種などと同じく注射をされたことによるストレスから、一時的に飼い主様を警戒したり、逆にいつも以上に甘えてきたりといった行動の変化が見られることがあります。

しかし、これは一時的なものであることが多く、数日経てば普段通りの落ち着いた生活に戻ることがほとんどです。

マイクロチップ装着にかかる費用は?装着から登録までにかかる料金について

マイクロチップの装着にどの程度の費用がかかるか、気になる方も居ることでしょう。
ここでは、マイクロチップの装着にかかる費用について解説を行います。

かかる費用は2種類あり、一つはマイクロチップを装着する施術にかかる費用で、もう一つは飼い主情報を登録する際の費用です。
それぞれどの程度の費用がかかるのか、個別に解説していきましょう。

マイクロチップ装着の料金

マイクロチップを動物病院で装着してもらうための料金は、自由診療のため、病院ごとに異なります。

一般的には、数千円から1万円程度が相場とされていますが、具体的な金額はそれぞれの動物病院が設定しているため、一概には言えません。

そのため、施術を受ける前には、かかりつけの動物病院や、お近くの複数の病院に事前に問い合わせて、料金を確認しておくことをお勧めします。

飼い主情報の登録にかかる料金

動物病院での装着費用とは別に、マイクロチップの識別番号と飼い主様の情報をデータベースへ関連付けるための登録料が必要です。

この登録手続きは非常に重要で、ペットショップなどで迎えた猫の場合、登録情報を新しい飼い主のものへ変更しなければ、万が一の際に参照されるのは以前の所有者(ブリーダーやペットショップ)の情報になります。これでは、マイクロチップを装着している意味がありません。

そのため、新しく猫を購入した際には、登録情報の変更手続きは忘れないようにしましょう。

登録料は、申請方法によって異なり、2024年4月1日に改定された料金は以下の通りです。

  • オンライン申請の場合:400円
  • 郵送による申請の場合:1,400円

オンライン申請と紙申請の違い

データ登録を行う際に、オンライン申請か郵送申請、どちらを選べば良いのかについても解説していきましょう。

まず、オンライン申請と紙申請の違いとして、前述の通り料金が異なります。
オンライン申請は400円で、郵送は1,400円のため、オンライン申請の方が安く済みます。

オンライン申請の場合、パソコンやスマートフォン、電子メールアドレスがあれば申請が可能ですが、郵送で登録申請を行う場合は、振込票とセットになった専用の申請書を用意する必要があります。この申請書は、環境省の指定登録機関に連絡して取り寄せる必要があります。

紙申請の場合、支払いはコンビニ支払いもしくは郵便振替で行えます。
オンライン申請の場合、クレジットカード決済やコード決済などで支払が可能です。

補助金や助成金制度が利用できる場合がある

マイクロチップの装着費用は、お住まいの自治体が実施している補助金・助成金制度を利用することで、負担を軽減できる場合があります。

制度の有無や、補助される金額、申請条件は自治体によって様々です。
まずは、お住まいの市区町村の公式ホームページ(動物愛護や保健衛生に関する課のページ)をご確認いただくか、役所の担当窓口へ直接問い合わせてみると良いでしょう。

また、以前はペット保険の補償対象となるケースもありましたが、現在ではほとんどのペット保険で、マイクロチップの装着費用は補償の対象外となっています。
そのため、費用を抑えるためには、自治体の制度を積極的に活用することが重要になります。

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猫を迎えてから実際に登録するまでの手順を解説!

ここでは、新しく猫を家族に迎えてから、マイクロチップの飼い主情報を登録するまでの一連の手順を、ステップごとに解説します。

これからブリーダーやペットショップで猫を迎える方はもちろん、既に飼育中の猫に新たにマイクロチップを装着した場合や、引っ越しなどで登録情報を変更する必要があるケースについても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。

ステップ1:ブリーダーやペットショップから「登録証明書」を受け取る

ブリーダーやペットショップから新しく猫を迎える際には、必ず「登録証明書」を一緒に受け取ります。

法律により、販売業者は販売する犬猫にマイクロチップを装着する義務があるため、この証明書が渡されるというのが正規の手順です。もし、マイクロチップに関する説明がなかったり、登録証明書が発行されなかったりした場合は、その販売業者が法律を遵守していない可能性がありますので、十分な注意が必要です。

ここで受け取る登録証明書には、まだブリーダーやペットショップが所有者として登録されています。
そのため、この情報を新しい飼い主様ご自身のものへと変更する手続きが不可欠となります。

ステップ2:オンラインまたは郵送で所有者情報の変更手続きを行う

登録証明書を受け取ったら、次に所有者情報を新しい飼い主自身のものへと変更する手続きを行います。

この手続きは、「オンライン申請」と「郵送による紙申請」のいずれかの方法で行うことができます。

オンライン申請の場合
環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」サイトから手続きが可能です。パソコンやスマートフォンを使い、画面の指示に従って登録証明書に記載されている情報を入力していきます。
郵送申請の場合
手続きには専用の申請書類が必要です。書類が必要な場合は、環境省の指定登録機関(公益社団法人日本獣医師会)へ連絡し、取り寄せる必要があります。

ステップ3:新しい「登録証明書」が届く

所有者情報の変更手続きが完了すると、飼い主情報が自身のものに更新された、新しい「登録証明書」が発行されます。

この登録証明書は、万が一猫が迷子になった際の身元確認や、将来的に他の人へ譲渡する際にも必要となる重要な書類です。紛失しないよう、大切に保管してください。

以上で、新しく猫を迎えた際のマイクロチップに関する一連の手続きは完了となります。

既に飼育中の猫を登録する場合

2022年6月以前から一緒に暮らしている猫へのマイクロチップ装着は「努力義務」ですが、万が一に備えて装着を検討している飼い主も多いでしょう。
その際の手順は以下の通りです。

  1. 動物病院でマイクロチップを装着する
    まずは、かかりつけの動物病院など、マイクロチップ装着に対応している病院に相談し、施術してもらいます。
  2. 飼い主情報を新規登録する
    装着後、飼い主自身で新規の登録手続きを行う必要があります。この手続きは、前述の所有者情報変更と同様に、環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」サイト、もしくは郵送による申請で行うことができます。
  3. 「登録証明書」を受け取り保管する
    手続きが完了すると、自身の情報が登録された「登録証明書」が発行されます。こちらも、紛失しないよう大切に保管してください。

登録証明書を更新する必要がある状況

続いて、ペットの購入時以外で登録証明書を更新する必要がある状況を紹介します。
該当する状態の場合、直ちに登録証明書の更新を行いましょう。

登録証明書の更新が必要な状況には、以下のようなパターンが存在します。

  • 電話番号や住所といった飼い主情報が変わった場合
  • マイクロチップが脱落、あるいは故障した際に新しいものに付け替えた場合
  • 婚姻などによって飼い主の氏名が変わった場合
  • マイクロチップを装着した犬・猫が死亡した場合

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犬や猫を保護した&飼育しているペットが出産した場合、装着は必要?

保護した野良猫や、家で生まれた子猫にも、マイクロチップは絶対に装着しないといけないのか、こうした疑問を持つ飼い主も少なくないでしょう。

結論から言うと、一般の飼い主が犬や猫を保護したり、自身のペットが出産したりした場合、その子たちへのマイクロチップの装着は「努力義務」となります。

法律で装着が「義務」付けられているのは、あくまでブリーダーやペットショップなどの販売業者や、一部の保護団体に限られます。

ここでは、「保護した場合」と「出産した場合」、それぞれのケースについて詳しく解説していきます。

野生の犬や猫を保護した場合

個人で保護した野良猫を、そのまま家族として迎え入れる場合、マイクロチップの装着は法律上の「義務」ではなく「努力義務」の範囲となります。

しかし、一度は外で暮らしていた猫は、家の中の環境に慣れるまで時間がかかったり、外への興味が強かったりすることから、完全室内飼育の猫に比べて脱走のリスクが高い傾向にあります。
自力で家に帰ってくる可能性も低いため、万が一に備えてマイクロチップを装着しておくことは、飼い主としての重要な責任の一つと言えるでしょう。

新しい家族として、責任を持ってマイクロチップの装着と登録を検討することをお勧めします

飼育している犬や猫が出産した場合

自宅で飼育している猫が出産した場合、その子猫たちへのマイクロチップ装着は野良猫を保護した時と同様に「努力義務」となります。

法律上の強制力はないため、装着しなかったとしても罰則の対象にはなりません。
しかし、生まれた子猫たちが、将来的に万が一脱走してしまったり、災害時にはぐれてしまったりした場合を考えると、身元を証明できるマイクロチップは非常に有効な備えとなります。

親猫だけでなく、生まれた子猫たち一匹一匹の未来の安全を守るためにも、装着を検討することをお勧めします。

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猫に装着するマイクロチップにGPS機能はあるのか?

SNSなどで、「マイクロチップには愛猫の位置を特定できるGPS機能が搭載されている」という噂や書き込みを目にしたことがある飼い主もいるかもしれません。
もしそれが本当なら、これほど心強いことはないでしょう。

しかし、その情報は本当に正しいのでしょうか。
ここでは、多くの人が誤解しがちなマイクロチップとGPS機能の関係について、詳しく解説していきます。

結論として、マイクロチップにGPS機能は無い

結論から申し上げますと、現在、犬や猫の体内に埋め込まれているマイクロチップに、GPS機能はありません。

GPS機能を持たせるためには、位置情報を発信し続けるための電源(バッテリー)が不可欠です。しかし、現在の技術では、体内に半永久的に埋め込めるほど超小型で安全なバッテリーは開発されておらず、マイクロチップにGPS機能を搭載することは不可能です。

マイクロチップが持つ機能は、あくまで「専用のリーダーをかざされた際に、登録された15桁の識別番号の情報を発信する」という、非常にシンプルなものに限られます。

つまり、マイクロチップを装着したからといって、愛猫が迷子になった際にリアルタイムで居場所を追跡できるわけではありません。誰かに保護され、動物病院などの施設へ連れて行かれ、リーダーで読み取られて初めて、その真価を発揮するのです。この点を正しく理解しておくことが非常に重要です。

現在の技術ではGPS機能の搭載は不可能

マイクロチップにGPSが搭載されているという情報は、残念ながら知識不足による勘違いであることがほとんどです。
現在の科学技術では、GPS機能を持つ装置を、体内に埋め込めるほどの超小型サイズにすることは不可能です。

これまでにも解説した通り、マイクロチップは「直径約2mm、長さ8~12mm程度の円筒状」という、お米一粒ほどの極小サイズです。
その内部は、識別番号を発信するための最低限の電子部品(IC、コンデンサ、コイル)で構成されています。

一方で、GPS機能には、衛星からの電波を受信する「GPS受信モジュール」や、それを動かすための「バッテリー」が不可欠です。これらの部品は、現時点ではどうしてもある程度の大きさが必要となり、マイクロチップのような極小サイズに収めることはできません。

SNSで「GPS扱い」する投稿に騙されないようにしよう!

SNSやインターネット上では、例に挙げた投稿のように、マイクロチップにGPS機能があるかのような誤った情報が拡散されていることがあります。

こうした真偽が不明な情報を鵜呑みにしてしまうと、猫が迷子になった際に誤った対応をしてしまいかねません。
マイクロチップに関して疑問や不安な点がある場合は、SNSの情報だけで判断せず、必ず以下のような信頼できる情報源へ確認するようにしましょう。

  • かかりつけの動物病院の獣医師
  • 環境省の公式サイト
  • 指定登録機関(公益社団法人日本獣医師会など)

マイクロチップはあくまでも「ペットの身分証明書」

これまで解説してきた通り、マイクロチップにGPS機能はありません。その最も重要な役割は、保護された際に、その猫が飼い主のいる大切な家族であることを証明する「身分証明書」となることです。

この身元証明があることで、万が一保護された場合でも、保健所などで殺処分の対象から外れ、飼い主の元へ帰れる可能性が劇的に高まります。

逆に言えば、マイクロチップが装着されていないと、保護された際に飼い主のいない野良猫として扱われてしまうリスクが高まります。
また、動物愛護管理法ではペットの遺棄は犯罪と定められており、マイクロチップの未装着は、そうした無責任な行為と結びつけて見なされる可能性も否定できません。

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マイクロチップを装着しただけでは迷子のペットは見つからない

マイクロチップにGPS機能がない以上、ただ装着しているだけで、迷子になった愛猫が必ず見つかるわけではない、という現実を理解しておく必要があります。

マイクロチップは、あくまで誰かに保護され、動物病院などへ連れて行かれて初めて効果を発揮します。もし猫が人目につかない場所で衰弱していたり、誰にも気に留めてもらえなかったりした場合、残念ながら発見に至らないケースも少なくありません。

この、マイクロチップが持つ限界を補うために、多くの飼主が様々な対策を講じています。

体内に埋め込むマイクロチップとは別に、首輪に取り付けるタイプのGPSトラッカーを併用することは、非常に有効な手段です。これにより、リアルタイムで愛猫の居場所を追跡できる可能性が格段に高まります。

マイクロチップを搭載していても、最終的にペットが見つかるかどうかは人に発見されるかどうかに左右されます。
ひと目のつかない場所に逃げ込まれたり、野良犬や野良猫として興味を持たれずに見逃されてしまった場合、誰の手にも保護されず、ペットが見つからないという場合もあります。

そういった事態を避けるためにも、GPS機能のあるタグや首輪を取り付けたり、ペットが行方不明になったら即座にポスターを用意したり、周りの人へ周知しておくと良いでしょう。

特に、迷子ペット捜索を専門とする業者に依頼するのも、極めて有効な選択肢です。
猫の習性を熟知したプロは、飼主だけでは思いつかないような場所を捜索し、発見の確率を大幅に高めてくれます。

ペットが見つからない?考えられるケース

行方不明になったペットが見つからない背景には、猫特有の習性に基づいた、いくつかの典型的なケースが考えられます。

例えば、恐怖や怪我から遠くへは行けず、自宅のすぐ近くの物陰や、普段は入らないような狭い場所にじっと隠れているケースは非常に多いです。
こうした人目につかない場所では、誰にも発見されないまま衰弱してしまったり、不慮の事故に遭ってしまったりする危険性も高まります。

猫を無事に見つけ出すためには、こうした様々な可能性を想定し、一つ一つ丁寧に対処していくことが何よりも大切になります。

ケース1:保護されても、その人が動物病院に連れて行かなかった場合

迷子の猫が親切な人に保護されたとしても、必ずしも飼い主の元へ帰れるとは限りません。そのケースの一つが、保護したその人が、猫を動物病院へ連れて行かなかった場合です。

そもそも、猫にマイクロチップが装着されているという知識がない人もいます。
そうした人が、迷い猫を飼い主のいない野良猫だと勘違いし、善意からそのまま自宅で飼い始めてしまうケースは、決して少なくありません。

そうなると、猫はもはや「迷子」ではなく「誰かの飼い猫」となってしまうため、ポスターやネットでの捜索情報がその人の目に留まらない限り、発見は極めて困難になってしまいます。

ケース2:猫の習性によって誰にも保護されずに居る場合

猫は、恐怖や不安を感じると、暗く狭い場所や高い場所に身を隠す習性があります。

特に、これまで外の世界を知らなかった室内飼いの猫が脱走してしまった場合、外の環境に極度のパニックを起こし、物陰や車の下、建物の隙間などに隠れたまま動けなくなってしまうケースが非常に多いです。

こうなると、猫は人目につかない場所にじっと潜んでいるため、誰にも発見されないまま、時間だけが過ぎていってしまいます。
その間に、飲まず食わずで衰弱してしまったり、混乱して道路に飛び出し、交通事故に遭ってしまったりする悲劇も後を絶ちません。

愛猫の命を守るためには、一刻も早い発見と保護が何よりも重要になります。

ケース3:登録情報の更新忘れ

そもそも、マイクロチップに登録されている情報を更新しておらず、誰かに保護されても飼い主がわからないといったパターンも存在します。

万が一猫が保護された場合、連絡はデータベースに登録された住所、電話番号、メールアドレスを元に行われます。
そのため、引っ越しや連絡先の変更があったにも関わらず情報を更新していないと、保護されたという連絡が飼い主に届かず、愛猫を返してもらうことができなくなってしまいます。

特に深刻なのが、ペットショップなどから迎えた後、所有者情報の変更手続き自体を忘れてしまっているケースです。
この場合、所有者情報は以前のブリーダーやペットショップのままになっているため、連絡はそちらへ行ってしまいます。これは販売業者へ多大な迷惑をかけるだけでなく、現在の飼い主である自身へたどり着く可能性が著しく低下しかねません。

猫を家族として迎えた後や、住所・連絡先が変更になった際は、必ず情報の更新手続きを怠らないようにしましょう。

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行方不明のペット探しには「猫探偵センター」

猫探偵センター

もしもペットが行方不明になったら、猫探しのプロフェッショナルである「猫探偵センター」のご利用を検討してみてください。猫探偵センター保護率89%、保護件数1,000以上を誇る猫探し専門のプロフェッショナルであり、全国対応と即時調査がウリのサービスです。

猫探しはスピードが大事であり、早期発見のため猫探偵センターでは24時間の連絡相談を受け付けており、無料相談やアドバイスにも対応しています。

猫探偵センターでは以下の手順で猫の捜索を行っており、迅速かつ丁寧に猫の発見を手助けします。

  1. 状況ヒアリング
  2. 捜査範囲の決定
  3. えさや暗視カメラの接地
  4. ポスティングや聞き込みによる情報収集
  5. 居場所が判明したら捕獲機の設置・捕獲

迷子になったペットは日に日に遠くに離れて行ってしまう可能性が高いため、いずれ見つかるだろうと放置していると、発見が困難になるだけでなく事故にあうリスクも増していきます。

ペットが脱走してしまった時は、ぜひ猫探偵センターへ相談してください。

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まとめ

ここまで、犬や猫に装着するマイクロチップについて解説してきました。
今回の記事の重要なポイントを、改めて以下にまとめます。

  • マイクロチップは、保護された際に飼い主を証明する「身分証明書」である
  • 装着が「義務」なのは主に販売業者で、2022年6月1日以前から飼育している場合や、個人で保護した場合は「努力義務」であり、装着は飼い主の任意
  • チップは安全性の高い素材で作られており、正しく装着すれば猫が違和感を覚えることはほとんどない
  • 費用には「装着費用」と「登録料」があり、特に猫を迎えた後は、自身の情報への更新が不可欠
  • GPS機能はないため、装着しているだけで居場所を追跡できるわけではなく、誰かに保護されて初めて効果を発揮する
  • マイクロチップを装着することで、万が一猫が脱走したり、災害ではぐれたりしてしまっても、飼い主のいる猫として適切に保護され、自身の元へ帰ってくる可能性が格段に高まる

大切な家族である愛猫を、もしもの悲劇から守るためにも、飼い主としての責任と愛情の証として、マイクロチップの装着と、登録情報の定期的な確認を心掛けましょう。

また、もしもペットが行方不明になってしまった際には、猫探しの専門家である猫探偵センターのご利用をぜひご検討ください。

猫探偵センターは、迷子になった大切な猫を一刻も早く見つけるための専門チームです。動物行動学や捜索技術に精通したスタッフが、夜間・屋外を問わず全国対応。迅速・丁寧・安心をモットーに、飼い主さまの不安に寄り添いながら再会をサポートします。 お問い合わせ>